おくらの栄養と健康効果

おくらの注目の成分

 

 

おくらの注目成分はやはりペクチンでしょう。あのぬめりが体にいいのです。実際誰でもおくらと言えばあのネバネバを思い起こすはずです。ネバネバの成分ペクチンという水溶性食物繊維と多糖類のひとつとなるムチンによるものです。

 

 

水溶性食物繊維は、コレステロールの抑制や血圧低下の改善に作用し、更には動脈硬化、高血圧、糖尿病などの予防にも効果があります。便秘や下痢などを改善する整腸作用もあります。

 

 

もうひとつのムチンは、胃の粘膜保護という効果があり、これによって潰瘍の防止、肝機能や腎機能の強化という作用もあります。また、老化予防にも効果があるそうです。

 

 

おくらに含まれる食物繊維の含有量は、ごぼう、かぼちゃよりも多く、ほぼ豆野菜に匹敵するほどです。これで便をやわらかくする効果が大きく、便秘がちの人なら優先的に食事に取り入れたいところです。

 

 

そして、おくらには緑黄色野菜β-カロチンも豊富に含まれています。その含有量はレタスの約3倍ということで、抗発ガン作用や免疫賦活作用があります。その他、体内でビタミンAに変換されて、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺など呼吸器系統を守る働き、髪の健康維持、視力維持など、いろいろな効果があるとされています。

 

 

無機質ではカリウムやカルシウムが豊富に含まれています。カリウムには過剰なナトリウム(塩分)を調整排泄する作用があり、高血圧に人に効果があります。運動時の筋肉の痙攣防止にも役立ちます。カルシウムは骨を生成する欠かせない成分で。骨を丈夫に、健康も維持します。