おくらの栄養と健康効果

おくらの栄養成分の概要

 

 

五訂日本食品標準成分表による、おくらの栄養成分(可食部100gあたり)の成分を見てみましょう。

 

 

エネルギー:30kcal、水分:90.2g、たんぱく質:2.1g、脂質:0.2g、炭水化物:6.6g、灰分:0.9g、飽和脂肪酸:ゼロ、不飽和脂肪酸:ゼロ、コレステロール:ゼロ、食物繊維:5.0g。ビタミン類では、カロテン:670μg、E:1.2mg、K:71μg、B1:0.09mg、B2:0.09mg、ナイアシン:0.8mg、B6:0.1mg、葉酸:110μg、パントテン酸:0.42mg、C:11mg。無機質類では、ナトリウム:4mg、カリウム:260mg、カルシウム:92mg、マグネシウム:51mg、リン:58mg、鉄:0.5mg、となっています。

 

 

おくらで一番気になるのは刻んだ時に出るヌルヌル&ネバネバだと思います。この粘り気は、ペクチン、アラピン、ガラクタンという食物繊維です。この成分については後述します。

 

 

他の栄養素として、ビタミンではA、B1、B2、Cがあり、ミネラル、カルシウム、カリウムなども含まれているので、夏バテの防止、便秘や下痢を改善する整腸作用なども期待できます。

 

 

ビタミンB群、ビタミンCを効率的に摂るなら生食か、スープにして飲む料理がお勧めです。水溶性食物繊維となryペクチンも、生食の方が有効に摂取できます。

 

 

β-カロチンは油と一緒に摂ると吸収率が高まるので、炒め物や揚げ物で食べるのがいいでしょう。酢のもの、和えものもいいですし、擂りおろせば「とろろ」の代わりにもできます。