おくらの栄養と健康効果

おくらの若い果実や花を食べる

 

 

前述の通り、おくらの果実は熟すと木質化するので、若い果実や花を食用としています。花が咲いた後の実は固くなると食べられなくなるのです。食用になっているのは、実が出来始めた小さなもの、つまり、まだ若くて柔らかいタイミングで収穫した物となっています。

 

 

「花おくらオクラ」というものもあって、この場合は花その物を食用にします。蕾の状態でも、咲いている状態でも食べられます。ちなみに果実を収穫しないで完熟させると、どんどん硬く乾燥していき、丸い種が詰まったサヤになります。一般的な食用のおくらは長さが10cm程度で、断面が星型になっています。

 

 

旬は夏で典型的な夏野菜ですが、施設栽培も増えて、晩秋~春先までの南国からの輸入品もあるので、今では通年店頭に並ぶようになっています。

 

 

日本での露地栽培で収穫されるのは暑い夏の時期となる6月~8月で、やはりこれが本当の旬の時期です。

 

 

一般的に出回っている普通のおくらについては、大きいと硬くなるので、小さめのものが良いとされています。

 

 

他には紅オクラという珍しい品種もあります。この品種は花も赤い花ですが、加熱すると緑色になってしまうので、生食向きとなっています。これは家庭菜園向けなどの種も販売されています。

 

 

ミニオクラという普通のおくらよりもっと未熟な状態で収穫したものもあります。長さが3㎝程度でかなり柔らかくて生食向きとなっています。ただし、一般にはなかなか出回ってこないようです。