おくらの栄養と健康効果

おくらの基礎知識

 

 

今やすっかり健康食ブームです。そんな中、納豆やとろろと共におくらも、いわゆるネバネバ&ヌルヌル系の食材で健康効果が高いということで、どれも非常にもてはやされています。

 

 

納豆などは関西では長く人気が無かったのですが、健康ブームに後押しされたような格好になっています。

 

 

そんな健康食材のひとつであるおくらはアオイ科トロロアオイ属の植物でその果実を食用としています。アフリカ北東部が原産地だと推測され、熱帯~温帯地域で栽培されています。特にエジプトなど、紀元前頃にはすでに栽培されていたとされています。

 

 

アメリカでは、南部、西インド諸島、ブラジル北部など、特にアフリカ系住民の多い場所で盛んに栽培されているようです。

 

 

熱帯ではおくらは多年草なのですが、少しの霜でも枯れてしまうほどに寒さに弱く、日本では一年草となっています。日本には明治初期に入ってきました。

 

 

現在日本で主流のおくらは、断面が丸みを帯びた星型で稜がはっきりしていている品種ですが、沖縄や八丈島などのものは大型で断面も丸いものが栽培されています。大きくなり過ぎる繊維も発達して美味しくなくなるので、若い果実の段階で収穫しています。

 

 

おくらは短期間ですぐに生長し、掌状の葉をつけます。黄色の花をつけ、開花後に、長さ5~30cmの先の尖った形の五稜の果実が生ります。表面には短毛が生え、更に熟すと木質化します。